矯正歯科

矯正治療概要


*治療内容により治療期間・治療方法・治療費が各々異なります。
*使用する材料によっても治療費は変動します。
*早期治療から本格治療に移行する場合は早期治療の差額になります。
*治療費の他に処置料が来院時にかかります。
*全て税別表記です。

矯正治療の流れ

相談

相談まず一番気になるところはどこか、治療に関する心配や疑問点についてお話を伺います。
そして、お口の中の診査を行い、おおよその治療期間、治療にかかる費用等含め、矯正治療の概略をご説明いたします。 ご家族で話し合って頂けるように患者様の顔や歯並びの写真を持って帰って頂きます。 お話に1時間程かかりますので、ご相談のご予約は18:00からになります。 ご相談料はかかりませんが、矯正治療をご紹介する機会ですので1回に限らせていただきます。


 
精密検査

精密検査CT及びデジタルレントゲン撮影(頭部、顎関節、及び歯列)、歯列、顔の写真、歯の模型、咬み合わせの検査などの治療計画に必要な資料を採り、コンピューターを用いた分析を行います。


 
診断

診断症例の分析結果から、治療方針、治療計画、治療期間、使用する装置、治療費などを具体的にインフォームドコンセントに基づいてお話いたします。
ご説明に1時間程かかりますので、診断のご予約は18:00からになります。


 
治療開始

治療開始唾液検査(カリエスリスク検査)を行った後に矯正治療開始となります。


 
動的治療期間

動的治療期間骨格、歯列の状態、生え代わり、年齢によって治療期間・治療方法はひとりひとり異なります。1年から3年程装置を装着します。
4週間〜5週間に1度、装置の調整や交換をしていきます。
治療内容に合わせた歯みがき指導をその都度していきます。
この治療期間をスムーズに進める為には、歯みがきや装置の破損に繫がらない様に食事の仕方に気をつけていただくなど、ご本人とご家族の協力がとても大切になります。


 
保定期間

矯正装置を外し、歯並びの後戻りを防ぐ為の保定に入ります。
保定は取り外し式の装置で約3ヶ月~6ヶ月に1度の定期観察を2年間行います。
せっかくきれいになった歯並びを守るために、歯並びやかみ合わせの確認、保定装置(リテーナー)の調整、歯のクリーニング、フッ素塗布等を行っていきます。


 
治療終了

問題が無ければ、通常の定期検診(メンテナンス)プログラムに移ります。


早期治療について

早期治療は、永久歯が正しく並ぶための土台作りです。
乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期は、あごの発育が活発です。
永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保するために、奥行を広げるのを助ける装置をつけます。
定期的な経過観察を行い、永久歯が生えそろった時点で再診断、本格治療に入ります。
  


本格治療について

上下の永久歯にマルチブラケット装置をつけます。

4週間に一度、装置を調整したり、ワイヤーを交換して歯を適切な位置へと動かしていきます。
マルチブラケット装置による動的治療はおよそ2年間ですが、症状、成長状態、患者さまの協力などにより治療期間に変動があります。
マルチブラケット装置には大きく分けて2種類あります。

メタルブラケット

見た目に目立ちますが、強度が高く治療効果の高い素材です。ブラケット自体の厚みが薄い利点もあります。
  

セラミックブラケット

透明で目立ちにくいですが、金属より強度は弱く着色しやすい素材です。ブラケット自体の厚みが少しあります。
  

カラーゴムを付けて、矯正治療期間を楽しんでみてはいかがですか?
  


  

従来の治療法では治療が困難な不正咬合に対して、埋入した歯科矯正用アンカースクリューを固定源とする事で、より確実性が高い治療が行える様になりました。
  

マルチブラケット装置を外した後は、保定期間に入ります。
これは、並びなおした歯が元の位置に戻ろうとする(後戻り)を防ぎ、かみ合わせを安定させるための期間です。
保定装置(リテーナー)を使用し、3~6ヶ月に1回定期観察をします。
  

かみ合わせに問題が無く軽度の移動だけで改善が見込まれる方、矯正治療終了後の後戻りを改善したい方には、マウスピース型矯正装置を装着して歯を動かす方法もあります。
  

外科手術矯正治療について


骨格性の不正咬合の場合、矯正治療と外科治療を組み合わせて行う事があります。
その場合、術前矯正を1~2年、手術、術後矯正1年の流れになります。
外科手術に関しては、提携病院の口腔外科の先生を紹介し、連携して治療を進めていきます。
治療にあたり、顎機能検査、咀嚼筋筋電図を専用の機械を使って測定します。
なお、当医院は顎口腔機能診断施設ですので、治療費は健康保険が適応されます。
術前矯正を健康保険で治療を進めた方は口腔外科手術も健康保険が適応されます。

当医院の矯正外科手術連携病院

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。
  • 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に大きく影響します。
  • 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着していていることがわかり、歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで歯の神経に障害を受けることがあります。
  • 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療途中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • 固定した矯正装置が硬いものを食べた時などに外れてしまう可能性があります。
  • 固定した矯正装置を外す時に、歯の表面に微小な亀裂が生じたり、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 動的処置終了後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 動的処置終了後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • 顎の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、凹凸が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻らないことを理解していただく必要があります。